路上を歩いていた女性に刃物を突きつけて、現金やキャッシュカードを奪ったなどとされる男の裁判員裁判が12日始まり、男は起訴内容を認めました。検察側は「オンラインポーカーにのめり込んで生活が困窮していた」と動機を説明しました。
◆現金やキャッシュカードを奪うなどの強盗事件に関与か
起訴状によりますと、当時大学生で現在は無職の由川祐輔被告(22)は3件の強盗事件と1件の窃盗未遂事件に関与したとして起訴されました。このうち1月28日の事件では、福岡市南区の路上をひとりで歩いていた女性に包丁を突きつけてけがをさせたとされています。
◆検察側は「ポーカーにのめり込み」、男は起訴内容をすべて認める
福岡地裁で12日、これらの事件を審理する裁判員裁判が始まりました。由川被告は起訴内容について違っているところがあるか問われると「いえ、ありません」と述べ、4つの事件をすべて認めました。検察側は冒頭陳述で「オンラインポーカーにのめり込んで生活が困窮し、まとまった金を得ようと深夜1人の女性を狙った」などと主張。弁護側は「事件を後悔し反省している」「被害者に弁償が一部済んでいる」などと述べ、情状酌量を求めています。